奥畑背の道



       最近有志の方が開いてくれた道です。

       六十谷道からの下りの入り口に初心者不向きと書かれています。

       足に自信のない方は足を作ってからお試しください。

       登りの入り口は奥畑の地蔵さんの近くにあります。地蔵さんから

      山側に曲がり林道を進めば直ぐに右の山に入る山道があります。

       その入り口に立って右手の高いところを見上げると道しるべが

      あります。

       ここから登れます。まず登りで道の確認と自分の足の相性を

      試してみてください。

       登山をされる方のトレーニング向きの道だと思います。

       この道は細く、険しく、まさに修験道になった気分にしてくれます。







               パス道



        最近有志の方が開いてくれた、なだらかな道です。

        六十谷道と見返り山を結んでいます。札立山方面へ

       行く時間が短縮されました。足の弱い私にとって奥辺峠

       から西の階段道がしんどいので助かります。









                見返り山



         パス道の終点の小さなピークです。最近見晴らしが作られ、

        ベンチも設けられて楽しい場所になりました。

         

         









                 鳴滝峠



          この峠はいつ頃加工されたのかは知りませんが、稜線を

         掘り下げて作られていることは直ぐに分かります。

          最近階段が付けられて歩きやすくなりました。

          大阪側は淡輪に行けるそうですが、和歌山側はよく分かり

         ません。他の方も挑戦されているようですが、途中の竹やぶ

         から下の斜面が急で危険なため道をつけるのをあきらめている

         というのが現状です。

          私は、イノシシさんの寝屋が有りそうなので遠慮しとこうと

         考えています。







                   札立て東岳



          札立てへの道の小さなピークです。

          見晴らしが作られていて眺めのよい所です。たしか大阪と

         書かれた石が転がっていたと思います。

          誰か立てようよ。







                   札立山 (349.3)



          この一帯でのピークです。前には木が立っていて何の感激も

         無かったところでしたが、見晴らしが作られてピークらしく

         なりました。

          府県境の稜線トレッキングの通過点ですが、ここから大阪側に

         行けば飯森山経由で孝子駅や岬駅に出られるそうです。









                   飯盛山



       トレッキングを楽しむ方は孝子駅や岬公園駅と、六十谷駅や

      山中渓駅を結ぶコースの通過点とされているようです。

       私は和歌山側の山道の手入れに忙しく、行く時間がありません。









                   鳴滝山



        鳴滝方面から府県境の稜線に出る道の小さなピークです。

        いつからある名前か、誰がつけてくれた名前かは知りませんが

       場所柄にあった、よい名前だと思います。 感謝。







                   不動山



         鳴滝側から行くとなる滝山の手前にある小さなピークです。

         不動山の看板が付けられた木に近くのヤマモモの木が大好き

        です。なんと行っても姿がきれいです。

         この山道の手入れをしていたときには行きかえりに手を合わせて

        山での安全の祈願とその日の安全の感謝、今後の安全の祈願をして

        いました。







                    鳴滝不動尊



        「鳴滝のお不動さん」で知られています。いつ行っても

       御参りの人がいて、多くの人の信仰を集めています。

        私は小さな聖地であると人に言うことにしています。

        というのは小さいながら景色の良いところであること。

        鳥居、狛犬、手洗い水、大日大聖不動明王、お稲荷さん、

       よく分からない行者さんらしい石像、お地蔵さん多数、お社

       滝行のできるお滝場、この小さな聖地にふさわしい鳴滝川

        大きな聖地に比べるとあまりにも箱庭的ではあるが、それな

       りにまとまっていて、厳かな気分にさせてくれます。

        民家からあまり離れていないのに駐車場につくと一気に

       聖地に来た気持ちになります。多くのファンがいるのもうな

       づけます。







                   新池 (鳴滝の、)



        鳴滝南林道の奥にあります。南林道はお不動さんの駐車場

       から市道の坂をあがって、空家ぐんのところから始まります。

        そこから山に入って約30分ほどで新池につきます。 

        300年ほど前に作られたそうです。

        地区の他の水がめとして、またお滝場の水の水源として

       丈夫に作られ、大切に手入れされています。

        今も作られた頃そのままといってよいほど美しく、訪れる

       人を魅了します。

        市街地の音も聞こえず、まわりは山に囲まれて、きれいな

       空気の中にいると、まるで別世界にいるようです。

        新池は大きく、田に水を引かないときにはきれいな水をたた

       えています。堤の広いところでお弁当でも食べれば楽しそうです。

        紅葉の頃には水も多く、水面に紅葉がうつって、とてもきれい

       です。

        始めての人をご案内すると、「わーきれいな池、きれいな水」

       と言って喜んでいただけます。「近くに、こんなにいいとこ、

       あったんやね」とわずか30分程度林道を歩いただけで触れる

       ことができる自然そのもののから受ける感動を言葉にします。

        こんなとき私は「よかった」とつくずく思うのです。











                  白百合の滝 (10)



         私はこの滝との出会いを一生忘れることはないでしょう。

         その日私は新池の下流から川を上っていたのです。沢歩きが

        できそうに思ったから、歩けるだけ歩いてみることにしたのです。

          (スニーカーをはいていたのですが)

         ラッキーなことに川幅いっぱいに水がたまっているところも、

        岸に登って何とか進めました。

         石がゴロゴロしているところばかりで、随分歩いたような気に

        なってきた頃、目の前が開け、明るくなりました。

         川に張り出した木々の枝の間に、滝のようなものが見えました。

        「ウソ―」私は声を出していました。

         更に進んで姿を確認しました。

        「ウワー、高いなあ、きれいやなあ。」と叫んでいました。

         この滝の左の壁は山の急斜面で木々が生えています。落ち口の下

        のほぼ垂直の壁は砂岩です。そして左の壁も砂岩です。池を作った

        とき砂岩をある程度加工したものと思われます。

         ここから見える範囲ではコンクリートなどはまったくなく、

        自然そのままの滝です。



         この滝は少し斜めの壁を伝い落ちるため、蛇行して落ちます。

        普段はか細く、風にそよぐ百合を連想させます。名前の由来です。

         更にか細いときは、コスモスを連想させます。

         もしたくましい姿をとお考えの方は大雨の後に訪れてください。

        大変な水量で、落ち口から滝壷へ真っ直ぐに落ちる様は猛々しく

        花を連想している場合ではありません。

         滝壷のそばに立っているのも怖く、足が震えそうです。



         しばらく見とれていた後で、帰ろうと思って林道にあがろうと

        しましたが、上がる道が見つかりません。

         探しまわって、やっと見つけた獣道のような急な斜面を這うように

        してやっと上に出ることができました。

         帰り道ここ数年山道の手入れをしてきた苦労が、一気に報われた

        ような気になりました。

        「この滝に会うためにやってきたのかな。神様がご褒美として滝に

        出会わせてくれたのかな」などと考え、感激に浸りながら歩きました。



         紹介することを忘れて、滝との出会いを書いてしまいましたが、

        この滝は新池の水が満水になったときのオーバーブローの排水用の

       滝です。新池から落ちる水は用水路を通り、1段目の滝(約4m)を落ち、

       さらに用水路を通って、落ち口に来ます。

        白百合の滝は2段目の滝です。



        降り口は新池の手前数十メートルで、下りやすくなっています。

        女の人でも歩きやすくなっています。

        この道は池をつくった頃に作られたようです。入り口から直ぐ右に

       人が作ったような平地がり、更に下の左側に平地があります。堤の

       直ぐ下の平地とともに、資材置き場や飯場などにつかられたものと

       思われます。

        そのように考えると池を作るために忙しく立ち働く人々の様子が目に

       浮かびそうです。



        新池と白百合の滝は遠い昔の人たちの暮らしを考えさせられる史跡

       でもあります。





         ここにあげる鳴滝の二つのコースから鳴滝団地を含む

        景色がきれいです。





                 鳴滝鉄塔コース



        鳴滝から札立て方面へ登る道です。急な坂もありくだりは

       危険です。

        鳴滝不動から北林道を通り、三叉路を右にとります。

        真っ直ぐ行けば採石場跡へ出ますが、道が悪く、山が削られた

       あとがは痛々しく私は好きではありません。

        三叉路を右にとれば小さな橋を渡り林道が続きます。

        しばらく行くと右手下に砂防ダムと滝壷がみえます。

        町に住む人にとっては珍しい光景かと思います。

        林道の終わりを左に取り、小さな社の脇を通って登ります。

        鉄塔の手前にはしごが有ったり、階段が有ったり、けっこう

       急です。鉄塔を過ぎて、しばらくやはり急な斜面が続きます。

        大きなヤマモモの木の有る「山桃の木分岐」( )で杉林からの

       道と出合います。ここから道なりに行けば府県境の稜線の

       ハイキング道に出ます。







                  杉林コース

        鳴滝から札立てへの道です。鉄塔コースに比べ少し歩きやすい

       です。

        鳴滝不動の駐車場の前の市道を東へ、坂を登ること100メートル

       あまりで空家群と円妙寺の間の鳴滝南林道入り口につきます。

        しばらくコンクリートの道を登り、急なところを過ぎれば、

       土道です。アップダウンのない道が続きます。しばらく行くと

       コンクリートの坂があります。この頂点の右が砂防ダムです。

        その堰堤のコンクリートを左に入ります。登山口です。

        杉林を過ぎてしばらく行くと小さな見晴台が有ります。

        秋の天気のよい日には紀伊水道の向こうに四国の島影が見えます。









        







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